ファイルのプロパティを見ると、そのファイルの容量を示す値として「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の2つが表示されます。この2つの違いについて解説してみます。
「サイズ」とは
そのファイル自体が持っているデータの量です。
「ディスク上のサイズとは」
そのファイルを保存するのに使用されている記憶媒体の容量です。
解説
これだけだとさっぱり分からないと思いますので、少し実験してみます。試しに以下のファイルをどこかにダウンロードしてみてください。
ダウンロードしたファイルのプロパティを見てみると「サイズ」も「ディスク上のサイズ」もどちらもぴったり4096バイトです。
このテキストファイルをメモ帳などで開いて何でもよいので1文字書き加えて保存してください。そして再度プロパティを開き、容量を確認してください。
「サイズ」は4097バイトで書き加えた1文字分の1バイトしか増えてないのに「ディスク上のサイズ」は8192バイトと、一気に4096バイトも増えています。
何故か?
Windowsはファイルを保存するときには一定の容量をまとめて確保します。その一定の容量のことを「アロケーションユニットサイズ」と呼びます。今回の例では4096バイトがアロケーションユニットサイズです。
これを踏まえて先の説明をもう一度見てみます。
「サイズ」とは
そのファイル自体が持っているデータの量です。
先のテキストファイルで言えば書かれている文字データのことです。
「ディスク上のサイズ」とは
そのファイルを保存するのに使用されている記憶媒体の量です。
先のテキストファイルで言えばアロケーションユニットサイズ単位での容量のことです。
あとがき
ということで「サイズ」と「ディスク上のサイズ」の違いを解説しました。ここでいうディスクというのはハードディスクドライブ(HDD)のディスク(円盤)のことを指しています。現在はSSDなどの新しいタイプの記憶媒体が出てきているので「ディスク上のサイズ」という表現が適切ではない状況が生まれています。いつか変更されるかもしれませんね。